世界的に仮想通貨が爆発的な広がりを見せる中、やはりまだまだ批判的な声というのもゼロではありません。
それこそ先日のコインチェック問題が起こった時も、ここぞとばかりに仮想通貨に対する批判的な意見やコメントがメディアでも取りざたされました。
しかしながら仮想通貨の信頼性、将来性というのはそんなもので揺らぐほど不安定ではないと、ここで改めて言っておきましょう。
その根拠となる最大の要因の一つが、ビットコインを始めとした仮想通貨の根幹技術である「ブロックチェーン」です。
この「ブロックチェーン技術」はまさしく、世界を変える、私たちの生活を変える革新的な技術であり、すでに世界の各地で日常生活に組み込まれているほど、実用性の高い技術であることをまずは知ってください。
例えばヨーロッパのエストニアには、ブロックチェーン技術をセキュリティに活用した電子政府化が進んでおり、IDカードが身分証や健康保険証、運転免許証やキャッシュカードトの代わりとして利用されるなど、生活の隅々にまで浸透している状態です。
政府が採用するほどブロックチェーン技術が評価されているのは、当然ながらセキュリティ性、運用性において大いに優れた技術であるからに他なりません。
では今更ながら、この「ブロックチェーン技術」とはどういったものであるのか?
要点をまとめながら特徴を解説してみましょう。
まず「ブロックチェーン」ということ言葉ですが、複数の取引データをまとめて保存したものを「ブロック」と呼び、これらを「チェーン」で連なるような状態に保存したものを、そのままの意味合い通りブロックチェーンと言います。
ちなみにこのブロックチェーン、銀行などのように特定の箇所で管理・運用するのではなく、あらゆるユーザーによって分散管理されるのが大きな特徴です。
つまり、権限が一転に集中せず、ユーザーどうして管理しあうため、システム障害や大幅なコスト管理を実現できると考えてください。
そして何より、銀行などのように管理機関が破綻してしまうリスクがない点も大きなメリットとしては外せません。
ではブロックチェーンの特徴をさらにまとめて紹介しましょう。
・すべての取引履歴が公開される
・しかし、「具体的な取引内容」は「暗号化」される
・取引の整合性を確認し、承認されるには膨大な計算をクリアしなければならない(承認されて初めて取引成立)
・上記の承認作業(計算)を成功させた人には仮想通貨が新規発行され報酬として支払われる
・特定の金融機関を媒介しないため、海外送金などの際に発生する手数料・時間が大幅に減る
大きな特徴としては上記のような点が挙げられますが、中でも特筆すべき強みは、データの改ざんや不正に対して非常に強いこと。
前述したとおり、ブロックチェーンは暗号化され、分散して保存されており、なおかつ取引を成立させるには前のブロックとの整合性を持たせて連鎖的につないでいく必要があります。
そのため、少しでもデータを改ざんしたりすると、つながれたブロック同士が連鎖的に影響を及ぼし、整合性が取れなくなるのですぐに不正が明らかになってしまうのです。
確かにブロックチェーンはまだまだ走り出したばかりの技術です。
仮想通貨だけでなく、企業や金融サービス、さらに公的サービスにもどんどん普及していくには課題もあるでしょう。
それでも仮想通貨から広がったこのたった一つの技術が、私たちの生活隅々にまで浸透するだけの影響力と実用性を備えているは疑いようもない事実です。
当然ながらこの技術が根幹にある仮想通貨も今後ますます発展することが予想されますし、そうやすやすと信頼性が揺らぐとも思えません。
ビットコインを決済に利用する企業や人、団体が増え、日増しに「実用的なお金」として、活用の場を広げていることこそ何よりの裏付けではないでしょうか。
仮想通貨を支えるブロックチェーンがある限り、その未来はまたまた明るいはずです。