2014年5月に設立されたビットバンク(bitbank)は、「アルトコインをお得に買える」と評判の高い国内の仮想通貨取引所です。
初心者にこそ知名度はあまり高くない印象はありますが、仮想通貨運用に慣れているユーザーからは一定の人気を得ており、これから更なる成長が期待される取引所でもあります。
今回はそんなビットバンク(bitbank)について、基礎的な情報や特徴、またメリット・デメリットに関して分かりやすく解説したいと思います。
他の取引所との違いを比較しながら、仮想通貨運用時の参考にしてみてください。
ビットバンク株式会社の代表取締役CEOを務める廣末紀之氏は、野村證券株式会社、現GMOインターネット株式会社など、名だたる企業を経て、2014年にビットコインの革新性に着目しビットバンク株式会社を創業しました。
廣末氏はかねてよりビットコイン関連の書籍を発行・監修するなど、仮想通貨業界では知る人ぞ知る存在ですが、提供している取引所「ビットバンク」は他の取引時と比較してどのような点が異なるのでしょうか?
抑えておきたいポイントをいくつかに分けてまとめていきましょう。
国内の取引所の多くは、仮想通貨(特にアルトコイン)の販売に関して「販売所形式」を取っているところがほとんどです。
販売所形式とは、利用者が取引所と一対一でやり取りを行いコインを購入する方法のことで、購入時には取引所が設定した約5~10%の手数料を支払わなければいけません。
もちろん板取引(ユーザー同士の取引)でコインの売買が出来れば、ユーザー同士がお互いに納得した価格での売買を行えるため、販売所でかかる手数料分の負担を抑えられるのですが、アルトコインについては国内の取引所ほとんどが販売所形式をとっており、板取引での売買を行えないのが現状になっているのです。
※ビットコインに関しては板取引できる国内取引所も多い
ですがビットバンク(bitbank)では取り扱っている仮想通貨すべてを板取引、つまり取引所形式で取引することが可能です。
その為、販売所で発生するような手数料や上乗せ金額を抑えた形で購入が行えますので、特にアルトコインの取引をするのであれば魅力的な取引所と言えるでしょう。
さらに期間限定ではありますが、現在ビットバンク(bitbank)で取り扱っているすべての仮想通貨の取引手数料が完全無料となっているため、取引手数料もかかりません。
※2018年6月30日まで(さらに延長の可能性あり)
仮想通貨取引所では仮想通貨ごとの値動き確認や分析のためにチャートが用意されています。
このチャートについて、ビットバンク(bitbank)は国内の取引所の中でも、チャートが見やすく、使いやすいと評判で、チャート画面に様々な表示を可能にするツールが数多く用意されているのが特徴です。(チャート上に線を引いたり、色付けしたりできる)
※以下、ビットバンク(bitbank)のチャートです。
他の取引所に比べてロウソク足が確認しやすく、注文画面もシンプルで分かりやすい点が利用者から高い評価を集めています。
ビットフライヤーやザイフなど、国内の大手取引所と比べて仮想通貨の取引量が少ない点はビットバンクのデメリットと言えるでしょう。
取引量が少ないということはつまり、利用者の数が少なく、売買の注文数も少ないことを意味します。
その為タイミングや金額によっては、取引成立に時間がかかってしまったり、希望する価格での売買が難しくなってしまう可能性があると覚えておきましょう。
とはいえ、全通貨板取引可能というメリットは捨てがたくもありますので、状況に応じて他の取引所と並行利用するのがおすすめです。
ビットコインをはじめとした仮想通貨は実はとんでもない数存在しており、すでに1000種類を超える仮想通貨がこの世に生まれています。
しかしながら仮想通貨ごとの価値はバラバラで、ビットコインのように決済サービスにまで用いられるほどの価値を持つ仮想通貨もあれば、全く価値のない仮想通貨もあります。
その為、各取引所では取引量の多い仮想通貨に限定して取扱銘柄をそろえるスタイルが主流で、取引所ごとに取扱銘柄の種類が異なることをまずは覚えておきましょう。
ではそのうえで、ビットバンク(bitbank)の取り扱い仮想通貨銘柄一覧を下記に記載します。
2018/2/20時点で取扱仮想通貨の数はビットコイン含めて6種類。
国内取引所の中では銘柄の数は決して多いとは言えませんが、人気銘柄はしっかりと抑えており、全ての仮想通貨が板取引可能ですので、アルトコインの取引を中心に利用者からは人気を集めているようです。
仮想通貨投資の基本は当然ながら「安く買って、高く売る」ですが、その際に利用する取引時では様々な手数料が発生するのも忘れてはいけません。
手数料がかさんでしまえば利益分が相殺されてしまうこともある為、必要に応じて取引所を使い分けるなど、ある程度の戦術も必要になってくるわけです。
ここからはビットバンク(bitbank)の手数料について、種別ごとにまとめながら解説していきたいと思います。
期間限定としてはいますが、ビットバンク(bitbank)の大きなメリットとして、「売買手数料ゼロ」が挙げられます。
そもそもビットバンク(bitbank)ではすべての取り扱い仮想通貨で板取引が可能ですので、販売所で上乗せされる実質的な手数料を抑えられるだけでも十分に魅力的です。
そこにプラスαで現在は売買手数料が無料となっていますので、特にアルトコインの取引を行うのであれば、是非とも登録しておきたい取引所だと言えるでしょう。
入出金手数料とは、取引所への日本円の出金、および入金時にかかる手数料、また保有している仮想通貨を他のウォレットや取引所に入金・送金する際の手数料となります。
ビットバンク(bitbank)の入出金手数料詳細については以下一覧表をご覧ください。
全ての仮想通貨において板取引が可能なため、特にアルトコインの取引時においてビットバンク(bitbank)が重宝されるのはすでにお伝えした通りです。
では更に、他の取引所と詳細な手数料の差や取扱仮想通貨銘柄の種類を比較してみることにしましょう。
各取引所ごとに長所短所がバラバラですので、取引所を使い分けるうえでの参考にもなるはずです。
まずは取引手数料の一覧比較からです。
主要取引所の手数料を仮想通貨ごとに並べました。
取引所名 | 仮想通貨 | 購入手数料(日本円) | 売却手数料(日本円) |
---|---|---|---|
ザイフ | ビットコイン(指値) | -0.05% | -0.05% |
ビットコイン(成行) | 0.1% | 0.1% | |
イーサリアム(ETH)指値 | 0% | 0% | |
イーサリアム(ETH)成行 | 0.1% | 0.1% | |
ネム(XEM)指値 | 0% | 0% | |
ネム(XEM)成行 | 0.1% | 0.1% | |
モナコイン(MONA)指値 | 0% | 0% | |
モナコイン(MONA)成行 | 0.1% | 0.1% | |
ビットコインキャッシュ(BCH)指値 | 0% | 0% | |
ビットコインキャッシュ(BCH)成行 | 0.1% | 0.1% | |
ビットフライヤー | ビットコイン(販売所) | 記載なし(実質約2.0%~) | 記載なし(実質約2.0%~) |
ビットコイン(取引所) | 0% | 0% | |
アルトコイン | 記載なし(実質約3.0%~) | 記載なし(実質約3.0%~) | |
ビットバンク※① | ビットコイン | 0% | 0% |
イーサリアム(ETH) | 0%(BTC購入のみ) | 0%(BTC購入のみ) | |
ライトコイン(LTC) | 0%(BTC購入のみ) | 0%(BTC購入のみ) | |
モナコイン(MONA) | 0% | 0% | |
リップル(XRP) | 0% | 0% | |
ビットコインキャッシュ(BCH) | 0% | 0% |
※①ビットバンクでは、取り扱う全通貨ペアの取引手数料を完全無料にするキャンペーンを実施中(2018年6月30日まで延長とのこと)
ビットコインについては、ザイフが取引手数料をマイナスとしており、つまりビットコインを取引すると本来支払うべきであるはずの手数料を利用者がもらえるという斬新なシステムで優位に立っています。
しかしながらアルトコインに関しては見ての通り、ビットバンク(bitbank)が「全ての手数料でゼロ」と、他の取引所にはないメリットを持っているのが一目瞭然です。
手数料ゼロはあくまで一時的なキャンペーンであるとはいえ、人気の高いアルトコイン数種類を板取引で売買出来る点もビットバンク(bitbank)独自の強みですので、アルトコイン運用を進めるうえでは登録しておいて損はありません。
取引所名 | 取扱仮想通貨の種類 | 一覧 |
---|---|---|
ザイフ | 5種類 | BTC、ETH、XEM、MONA、BCH※他、トークン多数 |
ビットフライヤー | 6種類 | BTC、ETH、ETC、LTC、MONA、BCH、LSK |
ビットバンク | 6種類 | BTC、ETH、LTC、XRP、MONA、BCH |
取扱銘柄においては国内主要取引所は横一線といったところでしょうか。
ただ、ザイフは多数のトークンをそろえているため、頭一つ抜け出していると言えるかもしれません。
逆にビットバンク(bitbank)の強みと言えば、やはり取扱仮想通貨全てを取引所形式で売買できるところにあります。
他の取引所は、取り扱い自体はあっても取引所から直接買うしかない仮想通貨がいくつか存在するため、手数料を抑えた形で、特にアルトコインを買うのであればビットバンク(bitbank)がおすすめです。
ここまで、ビットバンク(bitbank)の特徴や手数料の詳細などを解説してきましたがいかがだったでしょうか?
最後に特に重要な点としてビットバンク(bitbank)のメリット・デメリット両方をまとめておきましたので、おさらいとしてチェックしておきましょう。。
アルトコインの板取引が可能なビットバンク(bitbank)は、特にリップルやライトコインなどの購入時に重宝される取引所です。
取引量自体はトータルで決して多くはないものの、やはり手数料を抑えるうえでは魅力的な取引所であると言えますので、仮想通貨運用時には利用を検討してみると良いでしょう。