かねてより深刻な経済危機に陥っていたベネズエラは、打開措置として仮想通貨「ペトロ」の導入に踏み切りました。
「ペトロ」はベネズエラ政府が発行する独自の仮想通貨で、国家による仮想通貨発行は世界で初めてのケースとなります。
この件についてはすでにペトロの売り出しまで決まっているとのことで、値段は1ペトロ:60USドル(日本円で約6400円)。ベネズエラ政府としては23億ドル程度の売却を狙っていると報じられました。
世界初の国家による仮想通貨発行がまさか経済危機打開のためになるとは予想外ですが、ベネズエラ政府としては人気の高まっている仮想通貨を切り札的な意味合いで出してきた、といったところでしょうか。
もちろんペトロがどれだけの需要を獲得できるのかは不透明です。
それでも国家レベルで仮想通貨を導入してきたということは、それだけ仮想通貨が世界を通じて注目を集めている裏付けとも言えます。
今回の件が成功に至るかどうかに関わらず、仮想通貨技術を支えているブロックチェーン技術自体がインターネット発明以来の大発明だと言われているのは確かです。
今後国家や銀行、企業など名だたる団体がどのように仮想通貨、またそれに付随した技術の活用に乗り出すのか。 その動向が仮想通貨の価値を左右する可能性は高いでしょう。
2018年に入ってもひっきりなしに注目すべき動きが引き起こっている仮想通貨。
これからまたどんなニュースが飛び込んでくるのか。楽しみでなりません。