LINE、仮想通貨市場へ参入！

31日、コミュニケーションアプリ等を提供するLINEが仮想通貨の取引などを取り扱う金融子会社を設立した事を発表しました。
出沢剛社長は「スマホ決済のLINEペイを中心に、2018年に金融事業を大きく伸ばす」との方針を掲げでいます。

LINEのアプリを経由してビットコインなどの仮想通貨の売買を可能にし、またスマートフォンのアプリを使った決済サービスとも連動するため、設立した金融子会社LINEフィナンシャルのサービス開始時期は未定ではあるものの、すでに金融庁に仮想通貨交換業の登録を申請、これが承認され次第仮想通貨の売買のサービスを開始していくようです。

新会社では仮想通貨に使われるブロックチェーン技術の開発のほか、ローンや保険などの金融商品の販売も手掛ける方針であるとも示されています。
そのためにも金融企業との連携網を広げるために、インターネット証券のフォリオと資本業務提携を結び、資産運用事業の準備を進めているとの事です。

取引所大手のコインチェックから580億円相当の仮想通貨が流出した問題もある中、LINEは対話アプリで培った個人認証やセキュリティー技術を生かす事を考え、「中長期的にみると金融とＩＴを結びつける『フィンテック』は市場拡大が続く」という仮想通貨への需要は高まっている流れを捉えていく方針を打ち出しました。

こうしたネットサービスと金融を結びつけていく展開を見せているのはLINEばかりではなく、フリーマーケットアプリ大手のメルカリでも18年内にも仮想通貨での決済を導入する様です。

仮想通貨についての問題ばかりに目を向けてしまう報道も多い中、企業はその技術面や将来性をしっかりと捉えた方針を打ち出しています。
ここに仮想通貨の広がりが留まる事無く、より一層広がり続けると感じずにはいられないニュースでした。