12日午前の閣議後の記者会見で、麻生太郎財務、金融相は仮想通貨に対して「何でもかんでも規制すればいいとは思わない」との見解を述べました。
麻生氏は中国や韓国、一部の国による規制強化を受けて「他国のことに関してはどうのこうのというつもりはない」とし、「仮想通貨がどうなっていくかはまだ意見の分かれるところだ。我々としては市場がどういったものに大きく化けていくのか、通貨に代わる制度かどうかはまだ見えてきていない」と発言されています。
現状、国内では問題ばかりを指摘する報道が多い中で、世界では市場の拡大や新たな取り組みが進んでいる状況です。 また「利用者保護とイノベーションのバランスを注意しながらやっていかなければいけない」と言う発言もありました。
技術革新を取り込み、その上で取り扱うための保護を出来る状況を見極めようとする動きは前向きなものであるといえます。
どんなものにも一長一短はあり、その上で最善の方法を取り活かすことは、国の方針だけではなく、個人でも持つべき意識でしょう。 仮想通貨が世に出てからの10年、今注目され始めているのは多くの人がその価値に気付き始めたばかりです。
中国でのシェアが大半を占めるとされていたビットコインの価格は、規制を受けた後も変わらずその市場は広がりを見せています。 「億り人」と呼ばれる人が生まれた事も事実です。 極端な行動を起こすのではなく、徐々に理解を深めて取り込んでいくという関わり方もあるといえるでしょう。